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最近、最近、ある国でこんな事がありました。 その国のことを、まわりの国々では、たばこ王国と、呼んでしていました。 それはなぜかというと、この国の国民は例外なく10歳になると、国営農場で栽培し、国営工場で製造した、タバコを買って吸い始めることになっていたからです。
そんなわけで、このタバコ収入が、この国の財政をうるおしていました。 この国の国民は、国に一銭も税金を支払わなくてよかったのでした。 ところが、この豊かな国の国王には、ずっと頭を悩ませていることがありました。 それは、この国が自然にあふれ、山海の産物も豊富に食べられるのに、まわりの国に比べて、国民の短い寿命、小さな体格、そして国民の多くが一日中咳をしているということでした。 さらに最悪なことは、産まれてくる子供の多くが、未熟児で生まれるということでした。 国王も例外ではありませんでした。国王も生まれてきたときから体は小さく、まわりの国々の国王と会っても恥ずかしい思いをすることが多いのでした。 実を言いますと、この国の国民は体格だけでなく、知性も少し劣っていたのでした。
ある時、国王は、少ない知恵を必死にしぼって、こんな事を思いつきました。 外国の偉い学者をやとい、その原因を探る決意をしたのでした。 大臣に世界中を探させました。そして見つけてきたのが、ドクター・ブックでした。
ドクター・ブックは、すぐにお城によばれました。 国王は、咳をしながら言いました。 「ドクターブック、我が国民の寿命がなぜ短いのか、そしてなぜ体つきが小さいのか。」 そして少し小さい声で「そして、どうしてあまり賢くないのか。調べてほしい。」 ドクター・ブックは、博識で、機知に富んでいたので、その原因がタバコにあることはすぐに気づきました。 そして、ドクター・ブックは、さっそく国王にそのことを話そうと、国王に面会を求めました。 国王は、機嫌よくドクターに会われました。 「さすがはドクター・ブック、その顔つきから、どうやら原因が分かったようだね。話してくれたまえ。」 「王様、これからお話することは、誠にお話しにくいことですが。・・・」 ドクターが少し、遠慮して言うと。 「かまわぬ、話してくれ。」 「それでは、お話します。この国の災いは、すべてタバコが原因と思われます。」 「何。タバコだと。タバコのどこが悪いのじゃ。」と驚きながら、咳をしました。 「タバコには、ニコチンと・・・」と話し始めました。 すぐに王様は、反応して、 「何、ニコチン、それは何じゃ、ゴフォ、ゴフォ、」 そんなわけで、ドクター・ブックはまず、ニコチンの害について話すことになりました。 賢明なドクターは、一度に難しいことを話しても王様には理解ができないと考え、少しずつ話していくことにしました。 「王様、ニコチンの話をする前に、人間を含めほとんどの動物が、どのような仕組みで生きているか、そして動いているか、お話しなければなりません。」 そう言ってドクターは、説明のための紙を、王様の前に広げて見せました。
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